アラフォーに限らず、「副業やスキルアップの手段としてプログラミングがいい」と耳にすることがありますよね。
30代までならスキルを身につけて転職、というのも珍しくないでしょうが、40代を超えるとスキルがあっても難しい。。。
実際にプログラミングスクールでも、30代以下には転職支援を積極的に行っていても、40代以降の生徒には「転職サポート対象外」とか「転職は現実的ではない」と書いているところもあります。
でも別に転職にこだわる必要はありません。
副業としてフリーの立場で案件を受託してもいいし、個人事業主として仕事を受けたっていいんです。
なにより手に職が持てるだけで精神衛生的にもいいですよね。プログラミングは年代問わず身につけて損はありません。
そこで、40代以降も通いやすいと思われるスクールを比較してみました。わたしは非プログラマーで、これまでなんどもプログラミングに挫折していますがいまだにプログラミングができるようになりたい、という希望をもつアラフォーです。
そんな立場から魅力的に思われるスクールをご紹介します!
オンライン完結型&年齢不問
スクールを比較するにあたって、以下の基準で選びました。
- オンライン完結型
- 年齢不問(or 30代以降の実績が確認できる)
オンライン完結型
教室のよさもありますが、在宅勤務が一般的になりつつある中で教室に通わないといけないのは不便です。また、オンライン講座では時間の融通が聞きやすく、働きながら通う人に便利な点もオンライン完結型を選んだ理由です。
年齢不問
華やかな就職実績や転職保証があっても、年齢を理由に入校できなければ意味がありません。30代以下と同様の転職サポートはなくとも、40代以上にも広く門戸を開けていると思われるスクールを選びました。
検討したいプログラミングスクールは8校
数あるプログラミングスクールを比較して、アラフォーのわたしが通ってみたい、興味をもったスクールは8つありました。
いずれもカリキュラムや実績はすばらしく順位付けは難しいので、それぞれの目立つ特徴とともに紹介していきます。
TECH ACADEMY
初心者からオリジナルサービスを開発できるレベルまでサポート。「受講生の結果にコミット」と謳うところも頼もしい。
TECH ACADEMYはコースがとにかく豊富で、ウェブアプリケーションやWordPress、デザインなどの単発はもちろん、それら単発コースを複数組み合わせたセット(UI/UXデザイン+iPhoneアプリ etc.)コースなど、学びたいこと、作りたいものが明確ならかなり魅力的でしょう。
一方で「自分がやるべきなのはなにかわからない」「とにかくプログラミングができるようになりたい」という方はどのコースを受けるべきか迷うかもしれません。
ですがそこはさすがに押さえていて、「1分でわかるおすすめコース診断」を行えば受講すべきコースがわかります。
料金
単発なら例えばiPhoneアプリコースなら149,000円(4週〜)、「UI/UXデザイン+iPhoneアプリ」セットなら268,000円(8週〜)。
受講期間は都合に合わせて12週、16週、24週などから選択できます(コースごとの学習時間は同じ。1週間あたりどれだけ学習するかが異なる)。
TECH CAMP
「ゼロからプロのエンジニアになるためのすべて」を学べるスクールです。エンジニアになりたいけどなにを学ぶべきかわからない、という方も、「カリキュラムについては」丸投げできます。
ただし、入学後の学習はかなりハード。基本的に10週間での短期集中型を推奨しており、1日12時間を学習にあてる計算です。
働きながら学ぶ6ヶ月コースもありますが、こちらも土曜日はまるまる学習にあてるスケジュールなので、忙しい毎日になることは間違いありません。
就職・転職に強い自信を持っており、「絶対に就職させる」という意思がヒシヒシと伝わってきます。事実、転職成功率は99%であり、内定がとれなければ返金する制度もあるようなので、しっかり学習すればほぼ就職できると考えて良さそう。
ただし、40歳以上は転職支援の対象外との記述もあるので、40代以降の方は転職のためというよりフリーランスなど「自分で仕事を取る、作る」気概がないと厳しいかと思われます。
料金
10週間の短期集中で648,000円、半年で848,000円と他のスクールに比べ高額です。サイトでも「高額である」と言っていますが同時に「その価値はある」とも言っていて、たしかにしっかりした技術を身に着け就職(サイトで紹介されている実例はチームラボNewsPicsなどテック業界の有名所ばかり)できることを含めば高くないかもしれません。
学習時間も600時間と他のスクールに比べ長い(実際は1000時間かかるところを圧縮したとか)ので、時間あたりのコストも考えればよりリーズナブルと言えそう。
CodeCamp
現役エンジニアによるマンツーマンレッスンが受け放題、講師の指定も可能です。レッスンの対応時間も7時から23時40分まで広く、働きながら学ぶことが前提のカリキュラムです。
カリキュラムは講師とのレッスンのみではなく、オンラインでの自習を経て、不明点をレッスンで講師に確認という流れです。
教科書の章末には課題があり、合格するまで添削無制限とのことなので、理解しないままにカリキュラムが進んでしまう不安はないですね。
30代以降の転職には強くないかも
30代以降のキャリアについて特に明記されておらず、就職支援は20代の若手に重きを置いているように見える点は気になるところですが、就職や転職はともかくウェブに関するスキルを徹底的に身につける、という目的ならよい環境です。
コースはウェブ、デザイン、Ruby、アプリ、Javaそれぞれを初心者から学ぶコースと、これらすべてをまとめて学べるプレミアムコースなどがあります。
学ぶ目的がはっきりしている方から、とにかくエンジニアとしてのスキル全般を見に付けたいという方もしっかり学べます。
料金
たとえばウェブマスターコースは2ヶ月148,000円、4ヶ月248,000円。まとめてすべて受講できるプレミアムプラスコースは2ヶ月398,000円、4ヶ月498,000円、6ヶ月で698,000円。プレミアムプラスコースはレッスン受講無制限なので、困ったら講師に相談したいという方は頼もしいコースですね。
*各コース別途入学金30,000円
侍エンジニア塾
「最短で仕事獲得へ」と大きく謳う点が素敵です。就職や転職ではなく「自ら仕事を取る」ことに重きを置いている点が就転職が難しいとされるアラフォーには心強いです。
受講者に占める30代以上44%, 40代15%と、「自ら仕事を取る」ことを重視しているせいか他のスクールに比べると受講者の年齢が高めです。
マンツーマン、オーダーメイド、オリジナルウェブサービス
講師は専属なので、理解度やクセなどを踏まえたアドバイスが期待できますね。
また、カリキュラムは目的に応じたオーダーメイドなので、目的に沿った学ぶべきスキルが効率的に学べる点も魅力。
オリジナルのウェブサービスがカリキュラムに含まれることで、仕事獲得のためのポートフォリオに活用できるようです。未経験からのエンジニアデビューで最初から「自分の作品」があるのは強い武器になりますね。
マンツーマンレッスンは週1回
正直ちょっと少ない気がします。チャット相談はいつでもできるとはいえ、マンツーマンの時間はもう少しあると初心者には嬉しいところ。
料金
プログラミングの基礎学習からオリジナルアプリ開発までを習得する「エキスパートコース」では12週・24週・48週のプランがあり、それぞれ一括で369,930円・682,860円・1,023,720円。
*それぞれ別途入学金29,800円
なかなかに高額です。が、未経験からフリーランスデビューを支援する姿勢とそれを実現するためのカリキュラムは魅力です。
38歳の女性が未経験からフリーランスとして活躍している記事はこれからプログラミングを学ぶアラフォーとしては勇気づけられますね。
転職コースなら受講料無料
転職特化型のコースで、転職に成功すると受講料が無料になるユニークなコースがあります。入塾金+コース料金の10%の金額をデポジットとして支払い、転職が成功するとデポジットが返金されます。
4週間と8週間のコースがあり、それぞれ128,000円、256,000円です(別途入学金29,800円)。
安価にプログラミングを学ぶデビューコース(4週69,800円、12週198,930円)よりちょっと深く学ぶけど自分で仕事を取るほどの量はやらないコースでしょうか。
ユニークですが未経験のアラフォーにはあまり向かないプランでしょうね。
スキルハックス
「スクールよりもお手頃価格でスクールよりもわかりやすいコンテンツ」を提供し「プログラミング初心者」を脱却させてくれるサービスです。
厳密にはスクールではなく、「プログラミング学習サービス」という方が正しいかもしれません。
「初心者脱却」とあるように、ここで学んで就職・転職する、とかフリーランスで稼ぐ、というには物足りない印象です。
ですが、「プログラミングの基礎を学ぶ」「とりあえずウェブサービスを作ってみる」ための教材としてはとてもリーズナブル。
動画+無制限LINE@サポート
基本的には動画を見ながらの自習で、不明点をLINE@でサポートしてもらう、というスタイルです。
LINE@の返答はものすごく早く内容も信頼できるようですが、メンターではないので自分でやる気を維持しないといけません。
やる気があって、まずプログラミングの第一歩をスタートしたい、という方に向いているサービスですね。
料金
税込み69,800円の買い切りです。スクールと比較するととんでもなく安価ですね。
とはいえ数十万円を払ってから挫折するのは痛いので、まずはここで自分のプログラミングとの相性・適正を判断するのも一案でしょう。
ヒューマンアカデミー
もっとも大きく「年齢不問」を掲げるプログラミングスクールです。さらに「どこよりも手厚い就転職支援」とも謳っておりアラフォーには心強い。
カリキュラムも働きながら通うことが前提に設計されており、コースは3ヶ月から最長9ヶ月と、他のスクールに比べ長い期間通えることも特徴です。
学べる言語はphp, Javaが中心
用意されているコースはウェブプログラマー・アプリケーションエンジニア・ウェブエンジニア・システムエンジニア・データエンジニア5つ。
サイトやアプリ、ウェブサービスを作りたいのか、システム開発やデータ分析をしたいのかによってコースを選択します。
受講生が修了後にどんな進路に進んだか気になるところですが、掲載されているインタビューはお一人というのは寂しいところ。就活サポートを「どこよりも手厚い」と謳うならもう少し実績紹介があってもいいですね。
料金
ウェブサービスを作成する「PHPプログラミング Advanceコース」の場合、3ヶ月・6ヶ月・9ヶ月のコースがありそれぞれ398,310円、477,950円、530,970円(別途入学金11,000円)。一般的な料金体系ですが総学習時間は108時間と少なめ。社会人対象で限られた時間で学ぶ人を対象としているせいでしょうか。
RaiseTech
「最速で稼げるプロになる」エンジニアスクール。
コースは主にJava、AWS(AmazonWebService)、WordPressの3つ。
サイトの印象ではJavaとAWSのコースに力を入れている印象。JavaはともかくAWSをがっつり学べるスクールは珍しいです。デザインやサイト制作などのフロントエンドよりもサーバーサイドのエンジニアを目指す方に適したスクールかと思います。
独立より就職に強そう
マンガで紹介されるスクール情報を読むと、「とにかく現場に人が足りない」「仕事はたくさんあるけど回らない」から人を育てる、という印象です。
RaiseTechの運営会社はECサイトの開発も行うシステム会社なので、現場で必要な人材を理解している点は強みかと思います。
料金
Java、AWSコースともに週1回(120分)、計16回の講義で346,500円。講師のオンラインサポート(チャット、ビデオ通話など)は無制限です。
300時間をだいたい3ヶ月で学習する形ですね。
サポートは無制限とはいえ週1回のレッスンを少ないと取る方は物足りないかも。
プログラミングジャパン
スマホアプリに特化。最短1ヶ月で未経験からエンジニアになれます。
卒業生には40代の主婦の方や40代のスーパー店長の方がいたりで、40代が活躍する姿がイメージしやすいです。
カリキュラムは2ヶ月〜6ヶ月の間で受講者に合わせて設計されます。たとえば平日の夕方と土曜日というプランだったり、平日の昼のみ(土日なし)だったりと、社会人のみならずお子さんのいる主婦の方それぞれの学習できる時間にあわせてカリキュラムを組んでくれます。
アプリだけで他の言語が学べないのは不安?
プログラミングジャパン曰く、「スマホアプリ開発を学べば他の言語もすんなり学べるようになる」ようです。
スマホアプリ開発に限らす、1つの言語を習得すると他の言語も理解が早いとはよく聞きますね。コンピュータ言語に限らず英語などの語学でも同様のことを聞いたことがあります。
提携企業での実地研修
スクール終了後は提携している企業への紹介や実地研修などのサポートが受けられます。直提携している
料金
とりあえずプログラミングを学んでみたい初心者向けのシルバーコースが248,000円(全8回、1〜2ヶ月)、「エンジニア転職するために『十分なレベルの知識と技術』を身につける」ゴールドコースが598,000円(全24回、2〜6ヶ月)です。*別途入会金10,000円
講師がエンジニアのメリットとデメリット
スクールの売りとして「現役のエンジニアが講師を務める」があります。個人的に「講師が現役エンジニア」というのは必ずしもプラスな面だけではないと思っています。
エンジニアとしての資質と講師としての資質は別だと思うので。エンジニアとしても講師としても同じように優秀な人はむしろ少ないんじゃないでしょうか。
さらに、現役エンジニア講師は「本業が忙しく質問への回答が遅かったりするんじゃないか」、とか「忙しいのにこんなことを聞いていいのか」とか考えて思うように質問できない不安も。。。
講師が現場や最新の技術を踏まえているのは頼もしいですが、学習時点で最新の情報もいずれは陳腐化する可能性もあるわけで、わたしが習うなら講師として優秀な人に習いたいと思っています。
個人的なスクール選びの基準
わたしは全くのプログラミング初心者ですが、自分がスクールを選ぶときは以下の基準で選ぶつもりです。
- 何ができるようになるか
- 質問のしやすさ
- サイトデザイン
- 料金
- カリキュラム(レッスン回数、期間)
1.何ができるようになるか
わたしはプログラミングを学ぶならウェブサービスが作れるようになりたいので、これは必須です。サーバーサイドよりフロントエンドに重きをおいたスクールになりますね。これは個人差なのでもちろんどちらがいいとかではないです。
ここは誰しもいちばん重要じゃないでしょうか。学んだはいいけどやりたいことと違った、と言うのは悲劇ですからね。スクール選択時にはどの言語をやるかはともかくどんなものを作りたいか、できるようになりたいか、ははっきりさせておくべきかと思います。
2.質問のしやすさ
レッスン回数もたいせつですが、それ以上に「聞きたいときに質問できるか(質問可能時間の長さ)」や「レスポンスの早さ」も無視できません。レスポンスについてはレッスンが始まらないとわからないのでカウンセリングなどで確認ですね。
3.サイトデザイン
スクールのウェブサイトはいわばスクールの顔です。ウェブ系の技術を学ぶスクールで顔をしっかり作れないところに魅力はないですよね。
単にかっこいいとか派手なデザインではなく読みやすく探している情報が見つかりやすい(迷わない)サイトかどうかを確認します。
4.料金
稼ぐために学ぶので、極端に高額でなければ気にしません。サイトを比較してみると、当然ながら動画が中心だと安くなるし、レッスン回数が多ければ高くなります。
初心者向けはともかく、「しっかり稼げる」技術を身につけるならだいたい30万円〜60万円ほどが相場でしょうか。
5.カリキュラム(レッスン回数、期間)
週に何回レッスンがあるのか、修了までの期間はどれくらいなのか、自分の都合にあわせてレッスンが受講できるのかを確認しないわけにはいきません。
サポートがしっかりしていても肝心のレッスンが受講できなければ意味ないですからね。
わたしが通いたいスクール
今回、プログラミング初心者、アラフォーのわたしがいくつかプログラミングスクールを比較し、気になるスクールを8校の詳細を調べてみましたが、上記の基準で見たときに通ってみたいと思ったのはこちらです。
- TECH ACADEMY
- TECH CAMP
- 侍エンジニア塾
TECH ACADEMY
「ウェブサービスを作る」と言う目的にあったコースがあり、また課題の添削無制限などが安心材料になりました。
卒業生の事例も多く、学んだことを活かせるイメージが持ちやすいのもポイントでした。
アラフォーの転職支援は期待できなそうなのが残念。これは他のスクールも同じですが。
TECH CAMP
プロとしての技術を習得できると謳う安心感、質問可能時間(平日10〜22時、土日11〜22時の間)の長さが自分に合っていました。
あとはサイトが導線含め、個人的にいちばんわかりやすい(見やすい)デザインなことも大きいです。
侍エンジニア塾
オリジナルサービス制作を重視している点、受講生ごとにカリキュラムを設計してくれる点が魅力です。
講師が専属なのも自分の特性を理解した上で指導を受けられる期待が持てるので好印象。
まとめ:みなさんそれぞれの基準に照らしてスクール探しを
今回紹介したスクールはいずれも30代以上、アラフォーも受講でき、卒業後の活躍もイメージしやすいと思われるところです。
作りたいものややりたいこと(デザインとかサーバーとか)は人それぞれですし、スケジュールも個人差があります。
スクールごとにそれらは異なるので、気になったスクールはぜひカウンセリングや無料体験で確認いただくとよいかと思います。
今回の記事がみなさんのスクール選びの参考になれば嬉しいです。最後までお読みいただきありがとうざいました。
金額はすべて記事執筆時のもの。公式サイトの金額と異なる際はご容赦ください。