歴史に名を残す人物は能力に秀でていることに加えて、それを最大限に活かす術を知っていたからこそ、偉人足り得ると思います。
「能力を活かす術」というと仰々しいですが、要は「自分を活かす習慣を持っていた」とも言えるでしょう。
Amazonの「Kindle Unlimited」の対象になっていた「1日ごとに差が開く 天才たちのライフハック」を読んだんですが、ビシビシと刺さるメッセージ(ライフハック)の連続でした。
今回の記事では、わたしが本書の中で特に印象的だったものを3つご紹介します。
3つのライフハックに共通するのは「今を全力で生きる」点です。
ダメだとわかっているのに先延ばしにしてしまったり、もっと頑張らないといけないのにできない、ということがありますよね。
わたしもそういうタイプなんですが、そんなひとにぜひ参考にしていただきたいライフハックです。
自分の残り寿命を確認する
オンライン決済サービスStripe社を兄と創業したパトリック・コリソン氏のライフハック。コリソン氏はシリコンバレーで史上最年少で億万長者になった企業家です。
彼の自宅のパソコンでは残りの寿命がカウントダウンされているとか。
「時間が無限ならテレビなどを楽しむでしょうが、人生の時間は限られているのです」
いつか死ぬことは誰しもわかっているのに、意識しないようにしがちですよね。でも意識しなくても寿命は確実に減っていきます。
寿命を視覚化することで強引に意識させるこのやり方は「生活からムダを排除」する上でベストな方法じゃないでしょうか。
朝には目標を、夜には課題を書いてみる
アメリカ合衆国憲法の草稿を考えたベンジャミン・フランクリン氏のライフハック。
朝は、「今日はどんな有益なことをしようか?」。 夜は、「今日はどんな有益なことをしたか?」。 時間を無駄にせず、有益な人生を送ろうとした、彼の精神をスケジュールからも見てとれる。このように毎日自分に問い、自分で答えることで、いくつもの分野で足跡を残すことができたのだ。
その日のスケジュール(やるべきこと)ではなく、「目標」を意識するっていうのは目からウロコでした。
朝には「その日、何を達成する(したい)のか」、夜には「目標は達成できたか」を考えることは毎日の「意義」を考えざるを得ません。
目標が達成「できなかった」ならともかく、達成しようとしなかった、とか「そもそも目標を意識しないで一日が終わった」とかいう日は自分が嫌になりそうです。
自分が嫌にならないためにも「その日を生きる目標」を意識して行動したいものです。
「この仕事が最後」と考える
ロシアの文豪、ドストエフスキー氏のライフハック。
氏はある罪で銃殺刑を宣告されるも、既のところで逃れた経験を持ちます。まもなく刑が執行されるというとき、
「もし私が死ななければ、もし生きれば私の人生は永遠のように感じられるだろう。もし生き残れば人生の1秒も浪費しないだろう」
と考えたとか。
生きてるだけで儲けもの、の精神でしょうか。生きることを感謝し、全力で命を使い切る宣言のように見えます。
生きていること、もっというと努力できる環境にいることがどれだけ恵まれているか、というのはなかなか意識できないもの。
今の自分の環境が当たり前でないことを知ることで「自分を最大限に活かす=常に全力を出し切る」ことを考えられるのかもしれません。
まとめ:まずは「ムダな時間」を知る
本書を読み終えて、まず一日のうち「ムダな時間」と思われるものを考えてみました。
考えた結果、「なにをすべきかわからない時間」であるという結論になりました。
一般にムダと思われる、テレビやネットサーフィンも目的あってのものなら有意義です。リラックスするとか知りたい情報がある、とか。
ですが、とくに目的がないのに「なにかおもしろい番組ないかな」とテレビを観たりするのは時間のムダですよね。
ただ、そういった時間で「偶然の出会い」があることも理解しているので、「時間を決めて」行うならアリです。
わたしは今回紹介したライフハックを実践するに当たり、まずは「ムダなネットサーフィン」を削ることにしました。
小さいところから変えていきます。
本書で紹介されているのは元Appleのジョナサン・アイブ氏やオラクルのラリー・エリソン氏、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏など知名度も実績もレジェンド級の人ばかり。
1つ1つのライフハックは簡潔にまとめられていて読みやすいので、おすすめです。
記事執筆時(2020年10月25日)はKindle Unlimited対象なので、ぜひチェックしてみてください。