【フィンテック】Square(スクエア)がいかにクールな企業か書く

スクエアという企業をご存知でしょうか?

三井住友銀行と提携しているのでポスターを目にしたことがあるかもしれませんが、米国に本社のある決済サービスを扱う企業です。

CEOはTwitterのCEOも兼ねるJack Dorsey氏。Twitterはミニブログの、Squareはモバイル決済の先駆け的な存在であり、ともに米国市場に上場しています。

Square社は米国ではかなり浸透しているようですが日本での知名度はいまひとつ。

日本ではまだPOSレジや決済アプリサービスがメインですが、米国ではより幅広く中小企業や個人向けのサービスも展開しているので、そのあたりを紹介しながらいかにSquareがクールな企業か紹介していきます。

日本のSquare

レジでこの「回」の字みたいなロゴを見た覚えはないですか?これがSquareのロゴです。

有名所ではblue bottle coffeeでSquareの端末を導入してますね。

レジ端末のほか決済アプリ、従業員管理などのソフトウェアも提供してます。

海外のSquare

米国が発祥ですが、日本のほか英国、カナダ、オーストラリアでも展開しています。

日本と同様にリアル店舗、オンラインの決済業務や従業員管理サービスのほか、資金貸出や顧客のスケジュール管理サービスも提供しています。

個人的にスケジュール管理サービス(アプリ)がすごくシンプルで使いやすそうで興味があったんですが残念ながらまだ日本での展開はないようです。

個人向けのCashAppがすごい

上記のサービスは店舗向けのサービスですが、ここ最近のSquareの業績を押し上げているのが個人向けのCash Appというアプリです。

これは個人間の送金サービスができるんですが、さらに株やbitcoinの売買もでき、月間3000万人が使う人気アプリです。*米国のほか英国でもサービスが提供されてますが内容は違いがあるようです(参考:Business of Apps

Cash App – Send, spend, save, and invest. No bank necessary.

中小企業向けが中心

Squareはクレジットカードを作りにくい小さな小売店向けにクレジットカードでの取引を可能にするビジネスからスタートしています。

iPhoneのイヤフォンジャックに四角いカードリーダーを挿入することで、スマホがクレジットカードリーダーになるという画期的なアイデアです。

スマホをカードリーダーとして使うアイデアのみならう、小規模のビジネスでもカード取引を可能にした点に大きな魅力を感じますし、そのコンセプトは上場企業になった今も強く残っています。

決済からスタートしたSquareですが、上述の通り資金供給や従業員や顧客管理にわたり幅広くスモールビジネスを中心にカバーしており、オフライン(対面取引)だけでなくオンライン(ネットショップ、オンライン請求書)の分野でも存在感を増しています。

オンラインの請求書は日本でも取り扱いがあり、わたしも使っていますが使い勝手はまずまず。請求書のデザインはさすがにいいですね。

なにより指定の銀行なら顧客との取引の翌日に入金されるのがすごい。

資金繰りを理由にカード取引をためらっている方がいたらまずSquareを知っていただきたい。

副業としてビジネスを始める(やっている)個人の方もかんたんな審査で使用を開始できるので、チェックすることをおすすめします。

Squareの未来

米国で展開している内容を他国展開する可能性は高いですね。企業や小売店向けにはスタッフや顧客管理アプリを拡充するでしょうし、個人向けにはCash Appを出してくるかと思います。

ただ、とくに個人向けのサービスは規制が厳しそうなので、Cash Appの日本での利用は時間がかかるでしょうね。

もしそのまま上陸するとアプリ上で無料で株取引ができるので日本で馴染みのない投資文化にも変化が起きるかもしれません。

マーケティングも上手

ミュージシャンを起用してのプロモーションとか、twitter上での展開がすごく上手です。若い世代に受けるクリエイティブが多いです。

まとめ

POSレジだったりオンライン決済を提供する会社はたくさんありますが、その中でわたしがSquareをクールだと感じるのはの先進性とデザインです。

必ずしも世界初のサービスを提供しているわけではないですが、デザインの力でより多くのユーザーが使いやすい形で、かつ社会をよりよくしようという強い動機のもとサービスを展開しているように感じます。

Squareの製品はどこかApple的なシンプルさがありますが、実際にAppleで製品開発をしていた方がSquareで製品開発をしてたりもします。

POSレジはともかく個人向けサービスのCash Appの早期の上陸を強く願います。