MVNOは料金で選ぶな。オプションで選ぶべし。

格安SIMおすすめオプション ガジェット

モバイル端末の料金を重視するならMVNO、いわゆる格安SIMを利用することがちょっとずつ普通なことになってきてます。

とはいえ、格安SIMを展開する企業は非常に多く、「格安SIMが安いのはわかったけどどの会社を選べばいいのかわからない」、という方も多いはず。

そんな方に、格安SIMを使って5年のわたしが実体験を交えて、おすすめの格安SIMの選び方をお伝えします。

格安SIMとは

「格安SIM」はMVNOが提供しているSIMカードのことを指します。SIMカードは携帯電話やスマホ、タブレットに入れる「通信するためのカード」です。

MVNOは「通信事業者から回線を借りて運用している企業」です。Wikipediaによると

無線通信回線設備を開設・運用せずに、自社ブランド携帯電話PHSなどの移動体通信サービスを行う事業者のことである。通信サービスの提供には移動体通信事業者(MNO)の卸売をうけたり、仮想移動体サービス提供者(MVNE)の機能を利用したりする。

参照:Wikipedia

要はドコモ、au、ソフトバンクなどのキャリア業者から通信電波を借りて運用している会社、ということです。

自前で通信設備を持たないのでその管理費の負担がないため、キャリア業者に比べて安い料金で通信サービスを提供できる仕組みです。

上記Wikipediaによると、MVNO事業を行う事業者数はなんと817社

それだけあると、いざ格安SIMを使おうと思っても迷いますよね。

だからといって安易に「CMをやってるから」とか「いちばん安いところ」という理由で利用する格安SIM決めてしまうのはもったいないです。

もともとは通信事業に競争を促すために始められたMVNO事業なので、キャリアに比べて競争が激しく、よくみると提供サービスの違いもけっこうあったりします。

しかも提供サービス、プランはキャリアに比べてずっとシンプルなので比べやすい。

わたしはここ5年ほど格安SIMを使ってきて、いくつかの格安SIM企業間での乗り換えも経験しています。

その際の気付きなどを踏まえ、格安SIM選びに失敗しないためのコツをご紹介していきます!

基本料金で選ぶのは避ける

格安SIMの特徴はキャリア(ドコモ、au、SoftBank)に比べると圧倒的に安い料金です。

通信容量3ギガ/月(音声通話機能付)でだいたい1,500円前後が相場です。

格安SIM業者間で差があっても数百円前後。オプションを全くつけず、とにかく月々の基本料金を安くしたいという場合は別にして、格安SIM会社の違いによる料金差は無視していいレベルでしょう。

通信スピードでの比較もおすすめしない

MVNOであっても通信速度には妥協したくないですよね。速度が気になるのは仕方ありません。とはいえこちらも選択基準に入れることはすすめません

というのも、格安SIMはキャリアから回線を借りて展開するため、混雑時などはキャリア自体のユーザーが優先されるため速度が出ない時間帯があることは受け入れないといけないからです。

また、ある格安SIMがあるときに早いスピードが出ていても、ユーザーの増加に回線の増強が間に合わなければ相対的にスピードが遅くなる、という現象が起きます。なので、一時期のスピードで契約してしまうとその後でそのスピードが出ない、ということもありえます。

通信スピードに妥協できない、という方は格安SIMの利用はやめておいたほうがよいでしょう。

わたし個人がこれまで格安SIMを使ってきた雑感としては、混雑時を除けば格安SIMでも調べ物をしたりちょっとサイトのチェックをしたり、という作業には問題ないスピードは出ますし、ましてメールやSNSの利用にはなんの支障もありません。

選択基準は「オプション機能」

ではなにをもって選べばよいかというと、それはオプションです。

格安SIMは競争が激しいために各社が積極的に差別化を図っており、料金やスピードは優劣がつけがたい一方で、それぞれのオプションはユニークなものが目に付きます。

わたしが個人的にユニークだと思う特徴の格安SIMは以下の3つ。

1. LINE mobile
2. biglobe mobile
3. iijmio

何百社もある格安SIM企業の中で、いずれも大きな母体がある、あるいはMVNO事業者として歴史のある企業です。

また、提供するサービスが他社と明らかに異なっており、格安SIMを選択する際の指標にしやすいので、この3社をまず検討してみることをおすすめします。

1つずつその特徴を紹介していきますね。

LINEモバイル

日本国内で8000万人を超える月間アクティブユーザーを誇るLINE(参考:Social Media Lab)。

とにかくLINEをたくさん使うならLINEモバイル一択です。コスパ最強です。

LINEのテキストチャット、音声・ビデオ通話などが速度制限なしで利用できます。

LINEで通話をたくさんするなら、LINEモバイルで決まりです。プランによってはinstagramやtwitter、Facebook、LINEミュージックも速度制限なしで利用できます。

biglobeモバイル

動画を観る、音楽ストリーミングをたくさん利用するならbiglobeモバイルが最強です。

月額480円(音声通話SIMの場合)のエンタメフリー・オプションで動画(YouTube、AbemaTV、U-NEXT、YouTube Kids)、音楽(GooGle Play Music、Apple Music、Spotifyなど)、電子書籍雑誌(dマガジン、dブック、楽天マガジン、楽天Kobo)が通信量制限なしで利用できます。

もし契約の通信容量を使い切っても、上記の動画、音楽、本、雑誌サービスはストレスないスピードで利用できます。

ただし契約の通信容量を使い切ったあとは、通常の通信速度が極端に落ち、ウェブを見ることは諦めるレベルになるので注意してください。

IIJmio

データ通信に限られますが、現時点(2020年3月29日)の格安SIMで唯一eSIMを提供しています。eSIMのメリットはSIMトレイが1つしかない端末でも、2つ目の回線として利用できること(端末がeSIMに対応している必要あり)。

たとえば通話回線はキャリアで、データ通信はeSIMで、という使い方で料金を抑えることができます。(これは2つのSIMが利用できる端末であれば珍しい使い方ではありませんが、iPhone11などのように物理SIMが1枚しかりようできない端末に効果を発揮します)

まとめ

各キャリアが5Gの展開を加速していますが、しばらくは対応エリアも限られますし、5Gを活かせるサービスも少ないでしょう。まだまだ格安SIM(MVNO)の存在感は増していくと考えています。

キャリアからの切替はもちろん、すでに格安SIMを使っている方でも他の格安SIMに乗り換えを検討されている方の参考になれば嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。