お年玉やお祝いなど、子どもがもらったものは子どもの口座で管理するのが便利です。
都市銀や地銀も未成年口座を開設できますが、個人的に使い勝手や管理のしやすさなどを考えると、ネット銀行一択。
子ども用・未成年口座に対応しているをネット銀行を比較しました。
*情報は2020年4月12日時点のもの
子ども口座(15歳未満)を作れるネット銀行
多くのネット銀行で子ども口座を開設できます。
- 楽天銀行
- ソニー銀行
- セブン銀行
- イオン銀行
- GMOあおぞらネット銀行
残念ながら住信SBIネット銀行やauじぶん銀行は15歳未満の口座開設に対応していません。
口座の開設方法はどのネット銀行も大差なく、印鑑が不要が普通だったりネットだけで完結したりと便利です。
ご自分がすでに使っている銀行だと使い勝手がわかるので、子ども用の口座を作るときも第一候補となりやすいかと思います。
が、子どものための口座を親目線で考えると、違う口座のほうが便利な場合もあるかもしれません。
ネット銀行を親目線で比較
子どもの口座は主にお年玉やお祝いなどを貯めることかと思いますので、それを踏まえて以下の点で比較してみました。
入金のしやすさ
多くのATMを利用できることを入金がしやすいと定義しました。その点ではソニー銀行とイオン銀行が横並び、次いでGMOあおぞらネット銀行、セブン銀行、楽天銀行が続きます。
ネット銀行は自前のATMを持たない場合が多く、現金はコンビニのATMを使って入出金することになります。
ATMを使わずとも銀行などからの振込にて入金することも可能ですが、この形では例えば「親の口座に入金→振込」と1つ手間が増えるので、今回は振込での入金時の特徴(手数料無料など)は「入金のしやすさ」には考慮していません。
手数料無料で入金できるATM
ATMに入金するときに取られる手数料ほど納得行かないものはないですよね。入金手数料無料の各ネット銀行の対応ATMは以下の通り(時間外手数料がかかる場合あり)。
- ソニー銀行
- 三井住友銀行のATM
- 三菱UFJ銀行のATM(病院・学校などに設置の一部のATMを除く)
- ゆうちょ銀行のATM
- セブン銀行ATM
- ローソン銀行ATM
- イーネットATM(「イーネットマーク」のあるファミリーマートなどのATM)
- イオン銀行
- イオン銀行
- イオンモール
- ミニストップ
- daiei
- maruetsu
- MaxValuなど
- 提携ATM
- みずほ銀行
- ゆうちょ銀行
- 三菱UFJ銀行
- イオン銀行
- セブン銀行
- セブン銀行
- イトーヨーカドーなど
- セブン銀行
- GMOあおぞらネット銀行
- セブン銀行
- イオン銀行
- 楽天銀行(3万円以上入金時。3万円未満は手数料がかかります)
- セブン銀行
- イオン銀行
- ステーションATM Patsat
ソニー銀行は三井住友銀行、三菱UFJ、セブン銀行、ローソン銀行、イーネット(ファミリーマートなど)と、都市銀、コンビニを抑えています。これだけあれば入金先に迷うことはないですね。
イオン銀行はイオンやMINI STOPなどにある自前ATMに加えてみずほや三菱UFJ、ゆうちょ銀行も無料というのが強いです。ちょっと大きな駅なら必ず駅前にありますからね。
セブン銀行はもちろん、GMOあおぞらネット銀行もセブン銀行に対応していることで、数の点では不便は感じません。大人が使うならともかく、子ども用としては十分でしょう。
楽天銀行はセブン銀行とイオン銀行に対応していて入金ポイントは多いものの手数料が無料になる最低入金額が3万円なのが大きなマイナス。子どもがもらうお金で30,000円を超えることはまれでしょうし、30,000円になるまでどこかに貯めておくのも本末転倒です。
口座管理のしやすさ
入金がメインで、基本的にほったらかしにする子ども口座とはいえ、入金額や時期、それぞれの入金に対するメモ(例:お年玉、入学祝 etc. )はほしい機能ですよね。
入出金のメモはどのネット銀行もウェブから可能ですが、入出金明細の参照可能期間には違いがあります。
- ソニー銀行
- 取引開始からのすべての取引
- GMOあおぞらネット銀行
- 取引開始からのすべての取引
- 楽天銀行
- 直近24ヶ月
- 24ヶ月前より以前や3,000件以上のお取引内容の取引履歴明細証明書の発行をご希望の場合はカスタマーセンターに問い合わせ
- イオン銀行
- 最長で照会日の前年同月1日から照会日当日まで
- 直近400件が上限
- 照会期間を経過した明細は照会不可
- 最長で照会日の前年同月1日から照会日当日まで
- セブン銀行
- 過去15ヶ月分
- PDFが閲覧できない携帯電話および一部のスマートフォンでは、お取引明細表は照会不可
- 15ヶ月より前のお取引内容については、 テレホンセンターに照会
- 取引明細表を発行する場合は、有料
- 過去15ヶ月分
ネット銀行は紙の通帳がないので、ウェブでの管理が前提です。いちいちCSVやPDFで出力して保管するのも面倒ですし、いつでも確認できるのが理想ですよね。閲覧可能期間は長ければ長いほどありがたい。その点ではソニー銀行とGMOあおぞらネット銀行はすばらしいですね。(改定されない限り)長い目で付き合っていけそうです。
セブン銀行はとくに残念ですね。直近の取引でさえPDFでしか確認できない、というのは不便です。
証券口座との連携
資産形成の必要性が徐々に認識されつつある昨今、若い世代ではなおさらその重要性は増す可能性が高いです。
証券口座は、入金さえできれば銀行口座は問いません。証券口座と提携している銀行口座であれば、手数料無料で即時入金できるサービスがあったりもします。
とはいえ子ども用の証券口座であれば、急いで入金して取引する機会はないでしょうし、どちらかといえば定額を毎月入金することが中心となると思います。また、即時入金サービスを使えば銀行口座にそれほどこだわらずとも証券口座に手数料無料で入金できるものの、親としてはひと手間かかるので、今回の比較では即時入金サービスは使わないことを前提としました。
証券口座への入金は証券口座と同名の口座から行う必要があるので、親の口座からの振込は現実的ではありません。子どもの口座から証券口座への入金方法は主に2つです。
1.振込入金
いわゆる普通に証券口座に振り込む方法です。場合によっては振込手数料がかかります。
2. 証券口座と連携している銀行口座を利用
同グループの銀行と証券会社の口座間であれば、銀行口座の資金が自動的に証券口座の資金として扱われるサービスです。銀行口座内のメイン口座とは別に証券用の口座が作られることもあります。*口座を複数持つのではなく、同一口座内で目的別に資金を分けるイメージです。
振込と口座間連携を比べるとやはり口座間連携に分があります。銀行口座に入金するだけで証券口座に入金することになるので楽ですよね。
この点では、グループ内に証券会社がある楽天銀行(楽天証券)とGMOあおぞらネット銀行(GMOクリック証券)が優位です。どちらの証券会社も子ども用証券口座が作成できます。
- 楽天銀行
楽天銀行は楽天証券と連携した「マネーブリッジ」というサービスがあります。もちろん勝手に連携されてしまうわけではなく申し込み(無料)が必要です。
マネーブリッジを利用すると銀行口座に入金するだけで自動的に証券口座と連携し、証券口座内の資金と同等に扱われます。
しかもマネーブリッジを利用すると優遇金利が普通預金に適用され、0.1%になります(通常0.02%)。投資をしなくてもマネーブリッジを申し込むだけで普通預金の金利5倍です。
- GMOあおぞらネット銀行
GMOクリック証券と連携する証券コネクト口座を利用します。普通預金口座とは別に「証券コネクト口座」が用意され、入出金は普通預金口座から振替することで行います。
証券コネクト口座に優遇金利(年0.11%)が適用され、普通預金の金利(年0.001%)の110倍になります。
この金利は証券コネクト口座内の預金のみに適用されるので注意が必要ですが、コネクト口座を解説しても証券口座での取引は必須ではないので、定期預金代わりに利用するのもよさそうです。
まとめ:親目線で子どもの銀行口座はどこがいいのか?
どのネット銀行もよいところがありますが、これまで挙げてきた特徴を踏まえておすすめを挙げるなら、ソニー銀行かGMOあおぞらネット銀行です。
無料入金対応のATMが多く、入出金記録が無制限であることが大きな理由です。特に入出金記録は親として重視したいところではないでしょうか。
子ども用の銀行口座をご検討する際の参考になれば嬉しいです!