iPadの使用歴は第一世代から10年を超えました。
当初は「大きなiPod touch(LTE機能がなかったので)」とも言われてましたね。
使ってみればiPod touchにできないことや、iPod touchにもできるけどより便利に(楽に)使える機能があったりで、当時からまったく新しいデバイスとして活躍してくれていますし、今ではPC+αのこともできるほど進化しました。
現在わたしが使っているiPadは「iPad Pro 10.5inch」モデルで、Smart KeyboardとApple Pencilとともに使用しています。
いまのところ不満はなく(それどころかたいへん満足)、次にiPadを購入するのは現iPadが壊れたときになる見込みです。
なので当面は買う予定はないのですが、この記事では「もしいま買うなら」という前提で、使用用途とそれに合った端末を考えていこうと思います。
主な使用用途
毎日使わない日がないiPadですが、主に以下の用途で使っています。
- ウェブブラウズ
- メモ
- 読書(雑誌含む)
- YouTube
- ブログ下書き
- メール
- 映画など
動画編集やデザイン業務は行わないので、ハイスペックである必要はありません。おそらく今の使用用途なら無印iPadでも十分過ぎるかもしれません。
当時iPad Proを購入したのはキーボードとApple Pencilが使える唯一のモデルだったため。現在はProのほかiPad Airや無印iPad、なんならiPad miniまでキーボードもApple Pencilも対応しているので、求めるスペックにあったモデルを選択できます。
それぞれの用途に求めるスペック
どのモデルもキーボードとペンが使えるので、最低限の目的は果たせますが、「快適に使えるか」となると吟味の余地があります。
それぞれの用途でどのくらいのスペックが必要かを考えてみます。
ウェブブラウズ
ニュースサイト(アプリ)やPocketやInstapaper等の「後で読む」系のサービスを中心に30分/日ほど。
iPhoneでも事足りますが、画面が大きいほうが見やすいので、この用途だけを考えてもminiは選択肢から除外になります。
メモ
「ゼロ秒思考」の実践としてのメモであり、10枚/日が日課です。ただ「メモを取る」用途ならサイズは問いませんが、「ゼロ秒思考」のメモはなるべく「A4サイズの紙」に書くことが推奨されているので、やはりminiは対象から外れます。
気になるのはメモを書く際のレイテンシー(Apple Pencilの反応速度)ですが、iPadOSでかなり調整されており、また多くの比較動画ではスローモーションにしないと視認できないレベルでの差であるようなので、「Pencilが使えればOK」という認識でいます。
読書(雑誌含む)
書籍はもっぱら電子書籍で、雑誌もRakutenMagazinを愛用しています。書籍はともかく雑誌はminiのサイズでは読みにくい。
逆に言えば書籍や雑誌の閲覧についてはサイズさえ満たせば問題ありません。
YouTube
大きい画面でないと困ることは少ない(スポーツ系くらい)ですし、高いスペックも不要です。最近は語り系のコンテンツを多く利用しているのでなおさら。
ブログ下書き
mindnodeでブレストしたり、bearで下書きしたりしてます。いずれもiPhoneでもできる作業ですが、小さい画面では当然文字も小さくなって視認性が落ちることで効率もよくありません。
また、タイピングのしやすさの面でも大きなキーボードに分があるので、小さなminiはちょっと厳しい。
新たに購入する際にあえてminiを購入する理由にはならないですね。
メール
長文を書くことも読むこともほぼないので、キーボードさえ使えればモデルは問いません。
が、やはりタイピングの面で大きいキーボードが便利であることから、miniは選択肢になりません。
映画など
Amazon PrimeやNetflixなどで視聴する映画やドラマはYouTubeと異なり必ず画面を観るので、大きいほうが便利ですね。
移動中(電車やバス)はiPhoneで観ることもありますが屋内ではiPadを利用するので大きなサイズがよさそうです。
動画についてはYouTubeスペックを問わないので、無印iPadでもまったく問題ありません。
モデル毎の違い
用途を考えると高いスペック(処理速度や解像度)は不要であることがわかりましたが、スペックを含めた違いを比較することでより自分にあったモデルを考えてみます。miniは今回の対象にならないためモデル比較には含んでいません。
iPad Pro
「どうせ買うならなるべく高性能のもの」と考えてる節があるので気になりますが、考えるほどに最高品質はいらないのでは、とも思いつつAirと並んで購入候補1番手。
カラー
シルバーとスペースグレイの2色。どちらもベーシックで無難な色ですね。カバー付きのキーボードを使用する予定なので、あまり気にならず。
サイズ
12.9インチと11インチ。初期のiPad Proの12.9インチはものすごく大きく感じましたが、最新版ではベゼルが小さくなったこともありディスプレイは大きくなる一方で端末自体の大きさは(いい意味で)感じません。
チップ
A12Z Bionicチップ。最新版のチップはiPad Air(第4世代)に搭載されているので、1つ前の世代のものとなりますが必要十分でしょう。
対応アクセサリ
Magic KeyboardとSmart Keyboard Folio。Magic KeyboardはiPadを浮かせて使用でき角度調整が自由。トラックパッドもあるのでPCライクに使えます。
SmartKey board Folioは背面と全面をカバーできるのが特徴。というかそれ以外はとくに際立った特徴はないです。収納時はキーボードをそのままディスプレイに当てるので指紋が映ることが心配。
Apple Pencilは第2世代に対応しているので、側面で充電できます。Penciliについては第2世代の圧勝ですね。第1世代が優れているのは価格くらいしかありません。
その他
充電ポートはUSB-C。iPhoneがLightningコネクタなので、iPhoneを持っていればUSB-Cである必要は必ずしもないですが、他のUSB-C対応デバイスと充電器などを共有できるのは便利です。
上述の通りわたしは動画や画像編集をしないので、外付けデバイスからデータを入力する機会はなく、その点ではUSB-Cコネクタの恩恵は受けません。
iPad Air
Proと並ぶ購入候補。むしろ僅差でこちらが一番手と言っていいかもしれません。Pro(12.9インチ)とWi-Fi+Cellularモデルの同容量(256GB)で比較すると、Proが132,800円(税別)でAirが94,800円(税別)。Airが10.9インチというサイズ差があるとは言え、その価格差は38,000円。Airのコスパが際立ちますね。
カラー
Airの魅力はこれですね。シルバー、スペースグレイ、ローズゴールド、グリーン、スカイブルーの5色。ただしキーボードを使うならMagic KeyboardにしてもSmart Keyboard Folioにしても背面までカバーされるタイプなので、色を認識するのは側面しかありません。Airの魅力だと言いつつもほぼ気分の問題ですね。使用中は側面を見ることもないですし。
サイズ
10.9インチ。現在使用しているProは10.5なので若干大きくなります。10.5インチでも大きさに不便を感じたことはなく、メモする際も「ほぼA4」サイズとして使えているので、サイズが「購入しない」理由にはなりません。
チップ
A14 Bionicチップ。現時点で最新チップです。とはいえCPUとの関係もあるのであまり気にしなくていいレベルでしょう。
対応アクセサリ
Proと同様に「Magic KeyboardとSmart Keyboard Folio、Apple Pencil(第2世代)」です。第2世代のPencilが使える点は魅力ですね。第1世代のPencilは書き心地は問題ないもののやはり充電が不格好すぎる。。。
その他
コネクタはProと同じくUSB-C。個人的にLightningコネクタにも不満はないのでプラス材料にもマイナス材料にもなりません。
特筆すべきは電源ボタンでの指紋認証。FaceIDはマスクをしていると機能しない(しにくい)らしいので、全面ディスプレイでありつつ指紋認証できるのは強い。
iPadは外(移動中含む)で使う機会も多いので、マスクの有無に関わらず使える指紋認証は魅力です。外でパスコードの入力はほんとに嫌ですし。
iPad
Smart KeyboardやApple Pencil(第1世代)を使えるという点ではわたしが今使っているiPad Proにもっとも近いモデルです。ちょっとディスプレイサイズが小さい(10.2インチ)のとTrue Tone(照度調節機能)がないことくらい。アクセサリがそのまま使える点はなかなか捨てがたいメリットです。
カラー
シルバー、スペースグレイ、ゴールドの3色。対応キーボードが背面をカバーしないSmart Keyboardなので、カラーをもっとも楽しめるのはこのモデルです。画面側のベゼル(ディスプレイの周りの部分)が白いモデルがあるのもこの無印iPadのみ(ProやAirはそもそもベゼルがほとんどないからそうなるわけなんですが)。
サイズ
10.2インチとProやAirに比べるとちょっと小さい。タッチIDがディスプレイ下部にあるので仕方ないですね。いままであたりまえに感じていたデザインも最新のものと比べると一気に野暮ったく(古く)見えてしまうから不思議です。
チップ
A12 Bionicチップ。最新のProやAirと比べると当然見劣りしますが、わたしの手元にあるProはA10X Fusionチップですからね。現在の機動に不満はないですし、A12チップも問題ないでしょう。
対応アクセサリ
Smart KeyboardやApple Pencil(第1世代)。Magic KeyboardやSmart Keyboard Folio、Apple Pencil(第2世代)は非対応。
良く言えば手元のアクセサリをそのまま使えますが、悪く言えば最新アクセサリを使えない点。
見方を変えると、ProやAirを購入するとkeyboardやPencil代が別途かかるということ。わたしはiPadをこの2つのアクセサリなしで使うことは考えられないので購入は必須です。
ProやAirを購入する場合、Smart Keyboard Folioが19,800円(税別)、Apple Pencil(第2世代)が14,500円(税別)でだいたい45,000円くらいがiPad本体とは別にかかることになります。
これは大きい。。。無視できる金額ではありません。
その他
コネクタはLightningコネクタ。iPhoneと共用なので、ケーブル1本とはいえ荷物が少なくて済むというメリットがあります。
手元のアクセサリ
Smart KeyboardとApple Pencil(第1世代)を愛用中。
Smart Keyboardは故障しがちな点を除けば非常に有能で、いま使ってるものはすこぶる快調です。
デザインについてはSmart Keyboardの折りたたむアイデアと、折りたたんだ際にキーがiPadの画面にあたらない点がとても気に入っているので、むしろ最新のキーボードより好きなくらいです。
Apple Pencilは充電の不格好さと手間(いつ充電が切れるかわからない)は気になるものの書き心地はとてもよくおおむね満足です。
時期iPadの購入にあたっては、無印iPadを買わない限りこれら手元にあるアクセサリは使えず、新たに購入しなければなりません。
誰かにまるごと(iPad Pro, Smart Keyboard, Apple Pencil)譲ることができればまだいいですが、時期iPadの購入は現iPad Proが壊れた(動かなくなった)ときの予定なので、アクセサリだけが余ってしまうことになります。
売っても二束三文なんですよね。。。
とはいえ補助ツールであるアクセサリを使うために本体のiPadを決めるというのも本末転倒な気もします。
ただ価格が無視できないんですよね。上に書いてますが新たにキーボードとペンシルをそろえるとだいたい45,000円。
機能的にはわたしの用途ではProやAirである必要はおそらくない。
デザインや動画編集を将来的にやる可能性もわずかながらあるけどそれはmacbookでやればいい。
まとめ
記事を書く前はProかAirの購入が前提で、無印iPadは正直まったく考えていなかったんですが、改めてわたしの使用用途と各モデルの性能、価格、手元のアクセサリなどを考えると無印iPadがベストな選択である気がしてきました。
じっくり考えてみることは大事ですね。
無印iPadのデメリットとしては最大容量が128GBと、Pro、Airがそれぞれ最大1TB、256GBと比べると少ない点。
しかし手元のiPad Proの容量は64GBでまだ10GB以上の余裕がある状態でした。
あとは無印iPadの非全面ディスプレイと物理ボタンのタッチIDを受け入れられるかどうかですね。
といってもいま使用してるモデルはまさにそれなんで受け入れられないというのもおかしいんですけど。
購入をシミュレーションしてみます。ProやAirの購入ではSmart Keyboard Folio(19,800円)とApple Pencil(第2世代)(14,500円)を購入するものとします。無印iPadはアクセサリの購入はナシ。
そうすると必要コストは以下の通り(価格は税抜)
iPad Pro
- 容量128GB
- Wi-Fi+Cellular
- 合計:136,100円
iPad Air
- 容量64GB( 128GBモデルがないので)
- Wi-Fi+Cellular
- 合計:112,100円
無印iPad
- 容量128GB
- Wi-Fi+Cellular
- 合計:59,800円
結論を出すなら「もしいま手元のiPad Proが壊れたら、購入するのは無印iPad」ということにします!
今回の記事がみなさんのiPad選びの参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。