資産形成のバイブルとして名高い「バビロンの大富豪」には、資産形成の秘訣として「収入の10%を貯金すること」を挙げています。
ですが、収入の10%を貯金するのはなかなかたいへんですよね?貯金どころか持ち出しだ、ということもあるかと思います。
「貯金する」という意思だけで目標を達成するのはむずかしくても、仕組みさえ作ってしまえば可能です。
この記事ではわたしの体験を交え、おすすめの貯金方法をご紹介します。
貯金を成功させるには
まず予定金額を貯金してしまうこと。
これに尽きます。使いたくとも使えないようにしてしまえば貯まらざるを得ませんよね。
問題はそれをどのようにするかです。
やり方として優れていても手間がかかると結局は続きません。手間とコストがかからず、確実に貯められる手段でないといけません。
ネット銀行とアプリを使えば、それが可能です。
ネット銀行を使う
日常使いとしてもネット銀行はおすすめですが、貯金の手段としても同じくおすすめできます。
それはネット銀行に貯金に適したシステムがあるためです。
目的別口座
ネット銀行にはメイン口座の中に「目的別口座」が作れるところがあります。
「メイン口座の中」ですが、メイン口座とは別の口座として扱われますので、クレジットカードや公共料金などが目的別口座から引き落とされることはありません。
他行に振込を自動設定
口座内に目的別口座が作れないネット銀行もあります。あるいはスパッと別の銀行で貯めたいという場合もあるかと思います。
その場合はネット銀行の自動振込設定を使います。
たとえば給与振込日の翌日に振込予約設定をしておけば、自動的に指定の口座に振り込んでくれます。
振込手数料がかかる場合もありますが、条件を満たせば一定回数無料なので、他行振込無料の条件を満たすことができるネット銀行を選ぶことは必須です。
ウェブサイトやアプリで資金管理
ネット銀行は資金の管理が楽です。基本的に通帳はなくウェブサイトやアプリで管理しますが、残高はもちろん入出金履歴の確認や振込設定もかんたんです。
ネット銀行は現金の入出金が不便?
答えはNOです。現金の入出金はコンビニのATMなどを利用するので、入金したいのにATMが見つからないということはよほどの田舎でもない限りありません。
そもそもコンビニATMが少ないところは都市銀・地銀も少ないので、ネット銀行のデメリットにはなりません。
おすすめネット銀行
上述の機能を満たすネット銀行をご紹介します。いずれも個人的に利用しています。
住信SBIネット銀行
セブンイレブンなど(セブン銀行)、イオンなど(イオン銀行)、ローソン、イオン銀行、ゆうちょ銀行、Enet(ファミマやLIFEなど)など、入出金に対応しているATMが豊富です。
目的別口座は5つまで作れます。無条件でも他行宛振込手数料無料、条件を満たして1つランクを上げれば他行への振込が3回まで無料になります。
アプリもよくできていて口座管理も便利です。
GMOあおぞらネット銀行
対応ATMはセブン銀行とイオン銀行と少ないように見えますが、セブンイレブンとイオン、ミニストップ、ローソン、ファミリーマートなどのコンビニや、イオン銀行や三菱UFJ銀行、ゆうちょ銀行も条件によって引出し手数料無料で使えます。
目的別口座(つかいわけ口座)が10個まで作成できます。他行宛の振込は無条件で1回、1つ上のランクでは3回と、貯金するには十分な機能が揃っています。
ソニー銀行
三井住友銀行、三菱UFJ銀行銀行、ゆうちょ銀行、セブン銀行、ローソン銀行、Enetなど、対応ATMは十分。
目的別口座として「ほしいもの貯金箱」が便利と評判だったんですが、残念ながら2020年3月でこのサービスは終了してしまいました。
なので、目的別口座の有無を理由として、貯金を目的としたおすすめネット銀行としては「住信SBIネット銀行」か「GMOあおぞらネット銀行」の2択になります。
アプリを使う
ネット銀行の開設が面倒だったり、ネット銀行の利用に抵抗があるなら、アプリで貯金する方法もあります。
アプリを使った貯金は銀行と連携して使用します。
かならずしもネット銀行である必要はありません。すでにお持ちの口座がアプリに連携していれば、既存の口座でサクサク貯金できます。
ネット銀行などと連携
アプリ単体で貯金するのではなく、ネット銀行や都市銀・地銀などと連携し、指定口座から貯金します。
口座を使い分けて貯金するより「貯金してる感」がありますし、アプリで貯金額が確認できるので、貯金のモチベーションは上がります。
アプリにお金を預けてだいじょうぶか、と心配ですか?
この後で紹介するアプリ”finbee”では、セキュリティの取り組みとして以下のように説明しています。
finbeeはお客様のお金を預かることはしません。
参照:マネーフォーワード公式サイト
お客様同意のもと、貯金処理をする口座を特定するために口座番号をお預かり致しますが、お金そのものは引き続きお客様が口座契約されている金融機関が管理します。
弊社は金融機関ではないためお金を預かることはせず、お客様が使われる金融機関の認証情報もお預かり致しません。
したがってお客様がfinbeeと口座連携することで、既存の銀行口座やインターネットバンキングのセキュリティに不安が生じることは全くありません。
金額とスケジュールを設定
貯めたい金額を指定したり、目標金額達成までのスケジュールを指定できます。
月1でまとめて貯める設定も、毎日や毎日○○円、ということも可能です。
スケジュールは目安なので、前後することがありますし、スケジュール通り達成しなくてももちろんペナルティなどありません。
おすすめアプリ
デザインもよく運営母体も安心できるアプリを紹介します。
finbee
貯金総額400億円(2020年4月10日時点)!iOS、Androidどちらも対応しており、提携銀行はネット銀行だけでなく都市銀・地銀合わせて11行と多いです。
貯金ルールも豊富で、シンプルにつみたてする貯金はもちろん、歩数やチェックイン、おつり貯金など、楽しみながら貯金できます。
しらたま
フィンテック企業のマネーフォーワードが運営。アプリ名「しらたま」は「しらずにたまる」が由来です。
提携銀行は住信SBIネット銀行のみ(2020年5月27日時点)とまだ少ないですが、拡大予定とのこと。
iOSとAndroidのどちらも対応しており、つみたて貯金のほかおつり貯金(買い物時のおつりを貯金)・値引き貯金(買い物時の値引き額の貯金)など、貯めやすい仕組みが用意されてます。
まとめ
貯金は意思ではむずかしく、仕組みを作ってしまうのが得策です。
ご自身に合う仕組みづくりのきっかけになれば嬉しいです。