Spotifyの「tify」の由来は?ほかにもある「tify」企業

spotifyの由来 LIFE

Spotify使ってますか?

ストリーミング音楽サービスの草分けで、世界の月間アクティブユーザーが2億人を超える人気サービスです。

使いやすいUIやレコメンドの精度が素晴らしいですが”Spotify”って名前もかっこいいですよね。

このSpotifyって名前の由来が気になったので調べてみました。

SPOTとIDENTIFYを組み合わせた造語と言われていますが、実際はSpotifyの共同創業者であるダニエル エク氏が、同じく共同創業者であるマーティン氏が発した何かを“Spotify”と聞き間違えたことが本来の由来だと本人がQuoraで答えています。

We were even using jargon generators and stuff. Out of the blue Martin shouted a name that I misheard as Spotify.

参照元:Quora

偶然の産物ですが、その聞き間違えを「これだ!」と決めたのはさすがのセンスですよね。

Spotifyだけじゃない。偶然に今の企業名になった例

企業名が当初の予定とは違った結果、現在の形になった例としてはユニクロ(UNIQLO)やGoogleもそうですね。

ウィキペディアによると、ユニクロは香港に現地法人を設立した際に本来の略称「UNI-CLO」を「UNIQLO」に書き間違えられたのを柳井氏が気に入ったためです。

Googleは「10の100乗を表すgoogolのスペルを間違ってgoogleとした」とか「googoleのドメインが先に取られていたからgoogle」にしたとか諸説ありますが、もともとはgoogolであったことは確かなようです。ちなみにURLを’googol.com’と打ち込むと”googleにつながります。

自動車メーカーのマツダの英語表記がMatsudaじゃないのは間違いの結果ではなく、アフラ・マズダー(Ahura Mazda)を創業者である松田氏の姓に重ねたからだとか(参考:マツダ公式ブログ

世界の「○○tify」カンパニー。

Spotifyは聞き間違いから生まれた社名なのでもともと意味をもった単語ではありませんが、Spotifyのように「○○tify」と社名に使う会社はいくつかあります。

Shopify

たとえばEコマース用のサイトをかんたんに作るサービスを提供しているShopify。175ヶ国82万店舗で導入されているカナダ発祥の企業で、米国株式市場に上場しています。(参考:BCN RETAIL

CASETiFY

インスタグラムの写真でスマホケースを作るというアイディアで生まれた米国企業CASETiFY。iPhoneやAndroidスマホケースのほか、iPadやMacbook、AirPodsのケースや充電器、AppleWatchバンドなども扱っていて、どれもとてもおしゃれです。

Printify

Tシャツやマグカップ、スマホケースにオリジナルデザインをプリントしてくれるPrintify。作った商品は上述のShopifyや、Etchy、WIXなどと連携することで販売までスムーズに展開できます。

“ify”の意味は「〜化する」

Spotifyは聞き間違いからの造語ですが、”ify”は一般的な英語で使われていて、「simpify(simple+ify):簡素化する」「classify(class+ify):分類する」のように「形容詞や名詞+ify」で「〜化する」となります。

今回紹介した、Spotify以外の企業はそれぞれ「店舗化する」「ケース化する」「プリント(化)する」といったコンセプトで名付けられたんじゃないかと推測します(いずれも英単語として存在しないので)。

どれもかっこいい名前ですし、展開する事業を表していてわかりやすいですね。