業種を問わずビジネスを始めたらウェブサイトの準備は必須です。
でもビジネスを始めたばかりでいきなり何十万円もかけて作成するのはきつかったりします。
でも安心してください。
デザインやプログラミングの知識がなくても、無料または1,000円/月ほどのコストでウェブサイトが自分で作れます。
必要なのは自分のビジネスについての情報と写真くらい。
イラストレーターやphotoshopなどのデザインツールも不要です。インターネットにつながったパソコンさえあればOK。
スマホでも作れるサービスもありますが、効率がぐっと落ちるので、作成時はパソコンを使うことをおすすめします。
サイト作成サービスのメリット
紹介するサービスはすべてオンラインでウェブサイトを作成できるサービスです。手元のパソコンにインストールするものはありません。インターネットにつながって、ブラウザ(edge, safari, Chromeなど)が使えればだいじょうぶです。
オンラインでサイトが作成できる大きなメリットは例えば
- サーバーの契約やセキュリティ対策が不要
- 端末を選ばず作業可能
- テンプレートを利用するのでかんたん
などがあります。
サーバーの契約やセキュリティ対策が不要
ネットの知識があまりない状態でサーバー(ウェブサイト情報を置く箱)を契約するのは面倒だし不安も大きいですよね。
そもそもサーバー会社はたくさんあるので、どのサーバー会社にしたらいいか、というところから悩みます。
また、不正アクセスなどのセキュリティ対策も考えないといけません。実際に店舗を持つ場合もカギをしっかりかけたり防犯対策しますよね。
サイトも同じです。自分でセキュリティ対策をするのはそれなりの知識が必要なので、事業に集中したい時期にそこに時間を割くのはたいへんです。
サイト作成サービスを利用すると、作成するサイトは各サイト作成サービスのサーバーなので契約の手間もないですし、セキュリティも万全です。
端末を選ばず作業可能
オンラインで作業するので、アカウントにログインできる端末であればどれでも作業できます。
パソコンはもちろん、スマホやタブレットでもOK。ちょっとした修正ならアプリからできたりもします。
端末を選ばず作業できる最大のメリットは「端末の紛失や故障をおそれなくていい」ことです。
パソコンにデータを入れて作業してると、そのパソコンがダメになればデータはすべてダメになっちゃいます。
外部端末やクラウドにデータをバックアップすればそのリスクは避けられますが、手間とコストがかかります。
作業したらすぐオンラインにバックアップされる安心は大きいです。
テンプレートを利用するのでかんたん
ウェブサイトを1からデザインするのは素人ではとうてい無理です。デザイン後はそれをウェブサイトとしてコーディングも必要です。
オンラインのウェブ作成サービスは、用意されたテンプレートから目的や好みのものを選び、写真や色、テキストなどを変えるだけでオリジナルのウェブサイトが作成できます。
デザインやプログラミングは必要ありません。
自分の事業が伝えられる情報(画像・文字情報)があればサイトが作れちゃいます。
サイト作成サービスのデメリット
サイト作成サービスはメリットが大きいですが、デメリットもあります。どちらも理解したうえで利用することをおすすめします。
デメリットは例えば
- 情報の移転ができない
- 利用料の値上げに従わないといけない
- デザインの制約がある
など。
情報の移転ができない
自分でサーバーを管理してそこにウェブサイトの情報をおく形であれば、もしサーバー会社を変更したいときはそのサーバーに預けている情報を他のサーバー会社に移せばいいだけです。
ですが、サイト作成サービスを利用すると、もしA社でサイトを作った場合その情報をB社に移すことはできません。
厳密には、A社で使用した情報は自分のものなので、もし手元にサイト情報があればそれを使ってB社でウェブサイトを作ることは可能です。が、また1からサイトを作ることになりますし、会社ごとに微妙に仕様が違うので、A社で作ったサイトとまったく同じデザインをB社で作ることはできません。
利用料の値上げに従わないといけない
上記の「情報の移転ができない」に通じますが、サイト作成サービスは基本的には毎月定額で利用します(無料プランがある会社もあります)。
手間をかけて作ったサイトなので、利用料を値上げされてもすぐ他社に移転する気にはなりにくい。
ただ、サイト作成サービスを提供する会社は複数あり競争が激しいので、安易な値上げはしにくいため、法外な値上げの可能性は低いと思われます。
(多くの場合)デザインの制約がある
サイト作成サービスの利点とトレードオフのデメリットです。
デザインやプログラミング(コーディング)の知識がなくてもきれいなサイトが作れるのは、サイト作成サービスの用意するフォーマットを利用するからです。
どの会社もフォーマットを豊富に用意していますが、自分でデザインして制作するような細かな調整はできません。
ただし細かなデザインができるサービスもありますし、作成サービスでもフォーマットを利用せずに作れるものもあるので、「一般的にはデザインの制約があることが多い」くらいの認識でいいと思います。
やっぱり便利なサービス
上記のようなデメリットはありますが、メリットの方が大きいサービスであると考えています。
低コストで制作できて、かつ自分でかんたんに管理(サイト情報の修正など)ができる利点は無視できません。
では具体的にサイト作成サービスを紹介していきます!
WIX
画像は公式サイトより
WIXは世界中で1億6000万人以上(!)が使うホームページ作成サービス。500円/月から利用できます。
利用可能なテンプレートが500以上、ドラッグ&ドロップで編集できます。
モバイルにも完全対応、イベントカレンダーや予約機能、チャット、ネットショップ機能など、必要なツールはApp Marketで追加できます。
日本語の作成事例も多いので、好みのサイトや同じ業種のサイトを確認できますし、自分が作るサイトもイメージしやすいです。
stringly
画像は公式サイトより
「数分でウェブサイトを制作する」と謳うstrikingly。
実際にstrikinglyはかんたんにサイトが作れます。かんたんですがおしゃれで、かつ必要十分な情報・機能が揃っているので、業種問わずおすすめできます。
テンプレートはビジネス、ストア、ポートフォリオ、ブログ、イベントなどに分類されてるので、用途が決まっていれば選びやすいですね。
もちろんモバイル対応でネットショップも作れます。
weebly
画像は公式サイトより
weeblyはフィンテック企業「Square」のグループ企業なせいかeコマースに強い印象です。
テンプレートはオンラインストア、ポートフォリオ、イベント、ブログなどに分類され、さすがにどれも美しい。
気になるのが日本語で作られたサイトは英語で作られたサイトに比べて若干大味かなと。英語版のサイトがとてもきれいなので。
アプリページの一部やブログなどは英語だったりするので、英語がわかる方はweeblyを最大限活用できそうです。
ペライチ
画像は公式サイトより
「ペライチ」はその名の通り一枚ページの作成に特化してるようで、ペライチじゃないサイト(リンクがあるサイト)も作れます。
プランによって作成できるページ数が決まっていて、最大は「ビジネスプラン」の10ページで2,980円/月(年契割引あり)。
飲食店や整体、ネイルサロンなどの業種別にテンプレートが用意されています。シンプルなゆえにとてもかんたんに作れそうですが、よくもわるくもペライチっぽいサイトが多いで好みは分かれそう。
jimdo
画像は公式サイトより
jimdoはデザインやコーディングがわからない方向けのプランと、コーディングができる方向けのプランの2つが用意されています。
ドメイン接続やサーバー容量などの制限はありますが、期間を定めず無料で利用できるプランがあるので、とりあえずサイトが必要である、自分で作ったサイトの効果を知りたい、という方は検討すべきサービスです。
海外のものですが事例が多く、jimdoでできるデザインの幅が広いことが確認できます。
studio
画像は公式サイトより
デザインにこだわりたいならstudioは第一候補にすべきです。
ただし、コーディングは不要ですが、デザインの知識はある程度あった方がstudioの機能を活用できそう。
他のサイト作成サービスが「デザイン・コーディング知識なしでサイトができる」のを謳うのにたいし、studioは「デザインはできるけどコーディングはできない」人向けに見えます。
作成事例を見てもかっこいいサイトばかり。
モバイル対応も可能ですが、自動ではなく「自分で最適なデザインを作る」必要があります。デザインの初心者には難しい一方、デザインができるひとにはかゆいところに手が届くツールです。無料プランもあります。
BiNDup
画像は公式サイトより
BiNDupはオンラインとインストール(オフライン)のどちらでもサイトが作れる点で他のサイト作成サービスと異なります。
サイトをオフラインで作成できる大きなメリットは「インターネットにつながってなくても作業できる」点ですが、加えて「外部サーバーを使って公開できる」点も挙げられます
外部サーバーを使用したいけど「サイト作成の技術(デザイン・コーディング)に自信がない」場合はBiNDupはいい選択肢になり得ます。
350以上のテンプレートと追加機能(フォーム、ブログ、ショッピングカートなど)を利用します。追加機能は限られますが、必要十分な機能なので困ることは少なそう。
日本企業なので多くの日本語フォントに対応している(最安プランでも148書体、上のプランでは538書体)点も頼もしい点です。
まとめ
studioはテンプレートにこだわらずデザインできる点で異なりますが、その他のサイト作成サービスはデザインやコーディングの知識がなくても必要十分な機能をもったきれいなウェブサイトを作成できる点で共通しています。
共通点は多いですがそれぞれテンプレートの種類、追加できる機能(アプリ)、毎月のコスト(有料・無料)は少しずつ異なるので、まず自分がどんなウェブサイトを作りたい(必要なのか)を考えてから、それを満たすサービスを選ぶと、自分に合ったサービスを選べます。
個人的には、初めてサイトを作るときに使ったのはstrikinglyでした。
わたしもデザイン、コーディングともに素人ですが、それっぽいサイトがすぐに作れました。
ぜひそれぞれのサービスを比べて素敵なサイトを作ってください。
最後まで読んでいただきありがとうございました!